記念すべき虫処100本目のブログです!みなさんありがとうございます!
三月の八重山遠征まであと一か月、この間どこにも遠征に行かないのは少しもったいない。どこに行こうか迷った結果、まだ手を付けていない関東、福島あたりに行ってみようと思い立ち、急きょ茨城へと向かった。
今回のお目当てはヒメマイマイカブリ。静岡にも分布しているが、関東の個体は頭部、胸部が鮮やかな色をしている。特に北関東で顕著だ。(1日で満足したら福島、宮城で青いコアオマイマイを狙ってみようかとも企んでいた。)
2016年2月25日AM9:00 静岡を後にする。
茨城に向かう前に東京の六〇脚に寄り道。思いのほか長居してしまった。
茨城に着いたのはPM6:30頃。もう外は真っ暗だった。
宿に向かうのかって? そんなことはしない!
トゥルロロテッテレー! 取り出したのは防寒具とヘッドライト。
夜戦を断行するのである。
↑(キチガイのやることなので皆さんはマネしないようにね☆)
気温0度の中、あらかじめ目をつけておいたH市のポイントへ移動。
開始10分、立ち枯れの隙間に大きめの甲虫の姿が見えた。
ヒメマイマイカブリ♀
そう、ヒメマイマイカブリである。この個体は紫色。初めてみる色彩に感動。綺麗だ。
この立ち枯れからはさらに2♂を追加した。
しかし、その後の追加はなく、場所を変えることに。
2キロほど歩いて別の場所へ移動。
自分の腕くらいの細い枯れ木を割ってみると…
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
中が空洞になっていて一度にヒメマイマイが5頭出てきた。
綺麗すぎるでしょ…うっとり(*´▽`*)
驚くことにこの枯れ木から出た個体はすべて緑色を帯びている個体だった。非常に嬉しい。茨城まで来たかいがあった。
23時をまわったため、このあたりで引き上げることにした。
2月26日、この日はH市のK川へと向かった。
畑の脇にある小さな林、いかにもマイマイがいそうな環境である。
案の定見つけられた。昨日の場所の個体と比べると青みが強い印象を受ける。
しかし、この後数時間は1頭たりとも見つけることができず厳しい現実を突き付けられた。
東北に向かうのも断念。
歩いて歩いて3キロほど上流に向かった。
開始早々4頭を採集。
しばらくして、この材が目に留まった。「わたしたちはここにいます! ここには夢がちゃんとある」という声が聞こえてくる…。マイマイカブリは地面に接している材よりも空中に浮いた材にいることが多い(気がする。)
樹皮を捲ってみると…
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!集団越冬だぁー!!
バラバラとヒメマイマイが降ってきた。大喜びで拾い集める。
満足したので目当てをゴミムシに切り替えるものの見つかるのはアオゴミムシばかり。
アオゴミムシ
オサ掘りの定番。綺麗な色をしているものの、どこにでもいる且つたくさんいる昆虫。
何だかんだで日が暮れてしまった。結局今日も夜戦をすることにした。
最後に訪れたポイントは駅から近いということもあってか、人が訪れた形跡が目立つ。
帰ろうとしたその時、木の洞に何かが見えた。
ヒメマイマイカブリ
こうしたところに潜んでいる個体は夜戦の方が見つけやすいかもしれない。そのうえ予想以上の集団越冬!!
1か所でこれだけ見つかった。さすがにもうお腹いっぱい。(何気に一頭だけクロナガオサムシが…)
この後は水戸に向かい、ゲームセンターをふらふらしていた。
2月27日
ゴミムシ、オサムシの種類を増やそうと思い今日はM市のN川へ。
カブトムシ(幼虫)
コクワガタ♂
オサムシ、ゴミムシは全くと言っていいほど見つからない。
半分壊されている部分枯れ。何かでてくるか?
ヒメマイマイカブリの集団! N川産ということで、せっかくなので持って帰りることにした。興味深いことに、ここから見つかった個体は黒や紫、緑、藍色など色のバリエーションが豊富だった。
昼過ぎまで採集をして、帰路についた。なお不完品はすべてリリース。
青、緑系の美しいヒメマイマイカブリたちをたくさん見ることが出来て本当によかった。出会えたことに感謝し、そして出会った河畔林がいつまでも残ってくれることを願いたい。
To be continued.