2013年4月30日火曜日

ライトトラップ 小鹿の森公園にて

4月29日に小鹿の森公園にてライトトラップを行いました。
今回は新入生がなんと9人も来てくれました!
時期的にはちょっと早めのライトトラップですが、
人数が多かったので結構盛り上がりました。

ライトトラップの前で、虫談義にも花が咲きます。
ライトトラップは久しぶりだったので、設置には手間取りましたww

 撮影や採集など各自それぞれの活動に熱が入ります。
新入生も盛り上がっていました。

少し早めの時間だったので、軽い食事会もしました。
やっぱり人数が多いと場も盛り上がりますね。
 
 なんと一年生の女の子が虫やポケモンのクッキーを焼いてきてくれました。
結構な完成度。女子力が高いですね。
 
今回はあまり長くライトトラップを行わなかったのもあり、
あまり大物は見れませんでした。
でも蛾や雑甲虫は結構見れました。
ウンモンスズメ (Callambulyx tatarinovii gabyae)
 
 リンゴツマキリアツバ(Pangrapta obscurata)
 
 ウスイロクビボソジョウカイ(Podabrus temporalis)
 
今回はあまりライトトラップの成果は出ませんでしたが、
新入生と話す良い機会になりました。
新入生も楽しんでいたようなので、良かったです。
 
次回こそはオオミズアオが来るといいですね。
 

2013年4月29日月曜日

用宗漁港

4月29日は日中釣り、夜間ライトトラップという強行スケジュール。ゴールデンウィークなんだから、もっとゆっくり活動してもよかったのではないかと顧みるも、釣り行く奴~~~~?とか言いだしたのは私であったろうし特に反省はしていない。この記事を書いているのは12月、東京では「8年ぶりの初雪になるか」なんて騒いでいるような天気なので、寒かったのか、肌寒かったのか、はたして風が冷たかったのか、思い出す余地はない。ただ写真を見ると長袖を着ているから、“肌寒かった”のではないかと個人的には推測している……いやはや12月ともなると暑がっていた時季も思い出せなくなる(異論は認める)



ここ用宗港は豊穣な駿河湾に面しており、釣れる魚種は豊富だ(いっぱい釣れるとは言ってない)。港は小さいわりに厳しい駿河湾に面してるので港についてる魚は少ないように思うが、回遊魚を狙えばそれなりに楽しめる。けれどヒイラギは裏切らないので坊主ってのはないのだが(苦笑)


ヒイラギ
Nuchequula nuchalis


さて、今釣行で捕獲できた魚種のなかで一際目立ったのはイトヒキハゼ。優雅な水玉模様の顔化粧にも惹かれるが、生態も面白い。ダテハゼやイトヒキハゼなどの一部のハゼ類はテッポウエビと共生することが知られている。手先が器用なエビが砂地に穴を掘り、眼の良いハゼは周囲の警戒を怠らない。捕食者が近づいたら二匹ともども穴に隠れる。またハゼのおこぼれもエビは食しているのだろう(今回は巣に戻れなかったが…)。この仲間は南方系であるように思うが、イトヒキハゼは温帯性のようである。


イトヒキハゼ
Cryptocentrus filifer


いつか海底で慎ましく暮らすハゼとエビの家を見てみたいものである。まぁ水族館でも展示してそうだけど。



釣果:ヒイラギ1 イトヒキハゼ1 アナハゼ1 ハオコゼ1 




2013年4月28日日曜日

ギフチョウ探索in浜松

4月27日に浜松のとある山でギフチョウ探索をしてきました。
少しシーズンは外れてしまいましたが、
ギフチョウを一匹でも見ることが出来ればと行ってきました。
 
山の散策路の風景です。
とても風が強く、早くもギフチョウ探索に暗雲が...
 
それでもカンアオイはちらほら見られます。
しかし肝心のギフチョウはなかなか姿を見せません。
 
ミヤマセセリ(Erynnis montanus)です。
撮影して欲しいのか、近寄っても全く逃げませんでしたww
 
ギフチョウの気配がまったくしないので、他の生物の観察に熱が入ります。
 
 エゾクシケアリ(Myrmica jessensis)
 
アリジゴク 

ルリタテハ(Kaniska canace)
                               
結局、ギフチョウは見られなかったので来年に期待です。
 
帰りに砂丘に行ってきました。
勿論ここでも虫を探すのを忘れませんでしたww
コガムシやコスナゴミムシダマシ等が見られました。
 
砂丘にて
  

2013年4月15日月曜日

4/13 タケノコ掘り


13日に大学構内でタケノコ掘りをしました。
 
 
毎年の恒例行事となっているタケノコ掘りですが、
今年も新入生が来てくれました。
去年はあいにくの雨でしたが今回は無事に晴れて、
絶好のタケノコ掘り日和(?)となりました。
 

キャンパス内に多数存在する竹林で、タケノコを探します。
意外と見つからないものです。
 
 
タケノコを見つけて、シャベルやスコップで掘り出します。
タケノコの数自体は去年よりも少なかったので、
朽木採集も少し行ってアシマダラアカサシガメ等を採集しました。
意外とこちらの方も成果が出ましたww

 
それでも結構な数のタケノコが採れたので良かったです。
あく抜き作業が大変そうな量ですが、美味しそうですね。
 

という訳で早速、部室裏でアク抜き作業開始です。
今回は椿の葉を使ってあく抜きして、
あく抜きしたタケノコは醤油でおいしくいただきました。
余ったタケノコは皆で分けて持ち帰りました。
 

今回のタケノコの他に、静岡キャンパスでは栗、銀杏、山菜なども採取できます。
虫処では昆虫関連以外でも、このような四季に応じた活動をしています。


次回の活動は4月18日(木)13:00~
 大学周辺にて、採集・標本作り の予定です!
 
参加したいという方は図書館ギャラリー横の入口に集合でお願いします。

2013年4月5日金曜日

そうだ伊豆へ行こう。

ひょんなことから伊豆河津町へ行ってきました。


まだまだ大きな虫は少ないので、少し物足りない感じです。
トワガオオカという綺麗な蚊を捕まえました。

ウラシマソウ Arisaema urashima
サトイモ科テンナンショウ属
森の中を歩いていると、いたるところにウラシマソウが立派に立っています。
花の先端からちょろりと釣竿のように伸びる様子が、浦島太郎の釣竿に似ていることからウラシマソウというそうです。
この『ちょろり』がなくてよく似た形の植物にマムシグサがあります。


鹿の糞もいたるところに落ちています。
鹿の糞にはウンチ(センチ)コガネが来ていました。
糞を食べる昆虫がこんなに美しいのには何か意味があるのかと議論していた時
 
『糞を食べるという行為自体が美しい行いなのかもしれません』
 
と、どことなく哲学的な言葉に妙に納得させられてしまいました。

ヤブレガサ Syneilesis palmata
キク科 ヤブレガサ属
ヤブレガサの群落です。
まさに破れた傘のような形です。
でも今の傘はこんな破れ方しませんね。

ニホンミツバチの巣箱です。
静大の周りにもありますが、古いものは設置者が責任もって片づけましょう。
だいたい崖の上にあるので落ちたら危ないですよ~

シャガ Iris japonica
アヤメ科アヤメ属
シャガの群落です。綺麗ですね~
鹿の通り道もありましたが、シャガは嫌いなようでまったく食べられていません。
 
やはり
 
鹿がいるから、いるんだろな
 
やつらがいっぱいいました。
マダニです。
ここ最近、マダニが媒介する感染症で死亡するニュースが多かったので恐怖です。
草むらをスイーピングするたびに20-30匹のマダニが入ってきます。
いろんな虫が入りますが、この網の中に手を入れる勇気がなかなかでません。
 
草むらを歩くだけでも、うぞうぞと靴に登ってくるマダニ
指で押すぐらいでは潰れないマダニ
意外と足が速いマダニ
 
鹿などがいっぱいいる地域ではちゃんと対策をしてから草むらに入りましょう。

おまけでマダニの大きめの写真を載せときます。
 
ではでは