2015年11月17日火曜日

マルバネクワガタを求めて…

マルバネクワガタ、それは見たものを魅了させる魔性の虫。執筆者も最初はこの虫をかっこいいとは思っていなかった。

だが去年の沖縄本島でオキナワマルバネクワガタ見るとこれまでの評価は一変、魅力に取りつかれてしまった。


こりゃ今年も行くっきゃないっしょ!


こうして虫処のI先輩とHは無理をして西表島へと旅たった。




2015年10月21日
この日I先輩は石垣島到着。Hは翌朝の始発便に乗るため羽田空港で一夜を明かします。


ベンチを確保して就寝…するつもりでしたが向いのベンチのおばあちゃんと2時間ぐらいしゃべってしまったため、あまり寝られませんでした。以下面白かった会話の抜粋




おばあちゃん:ところでH君つきあってる人とかいるの?



H:いません(即答)



おばあちゃん:そうなの…でも大丈夫よ。世界の人間の半分は女性なのよ。ぜったい気の合う人はいるわ。人間というのは赤い糸で結ばれていてね、いつかは出会うようになってるの。結ばれている人に出会うと一瞬で「これが運命の人だ」って感じて、すぐに一緒になれるわ。私昔米軍にいたんだけどその時の同僚は私を含めみんなそうだったのよ。それに結婚した時の年齢はみんな35〜50歳よ。24歳の年の差婚だった人もいたわね。だから大丈夫。焦る必要なんてないわ。








前置きが長くなりすぎました。本題に入ります。




翌日6:30 Hは石垣空港に向けて出発

10月22日14:00 石垣空港離島ターミナル
HはI先輩と合流。西表島に渡ります。

西表島につくと、ちょうど入れ違いでKさんに会いました。

Kさん:君たちのやる気をそぐ発言になるかもしれないけど脚のとれた♀が採れたりしてるからヤエマルは多分もう終わってる。チャマルはまだいるかな。

I先輩、H:マジくゎあ…

とりあえず車を借りてキャンプ場にチェックイン、暗くなってきたのでヤエマル狙いで林内突入します…が…


雨が降ってきましたーーーー!!!wwww


大雨になり、さらには林内でGPSを落とすという考えられない事態が発生!何とか見つかりましたがGPSを探しているI先輩を待機中、Hは大量のブユとヌカカに襲われもうたまったもんではありませんでした。二人とも意気消沈で逃げるように帰りました。


ヤエマル?何それ?あ、水たまりでテナガエビとヤゴはたくさん見ましたね…


悲劇はこれで終わらず、泊まったキャンプ場がブユの聖地のような場所でテント内には大量のブユが入り込んできて寝れるもんじゃありません。車内で寝ようと思ってもここにも大量のブユが入ってきてもうパニック。可能な限り殲滅しようとしましたが次々と湧いてくるのでどうしようもありません。


アアあぁーーー!!!!!!!!!!、不幸だあァァァーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!



(上〇当麻の気持ちがよくわかりましたよホント…)




10月23日:痒さと痛みで目が覚めます。体中におびただしい数の虫刺され。

今日はチャマルを狙って島北部へ。
ヤエヤマカラスアゲハ

シロオビヒカゲ
生息地が限られている割と珍しいチョウ。しかしこのポイントでは多数見られました。

 サキシマキノボリトカゲ
小さい子供から大人まで多数見られました。

クロカタゾウムシ

八重山らしい虫です


チャマルはいませんでした。

Kさんのアドバイスにより北部にとどまってヤエマルを狙うことにします。

夕方、ポイントに到着。
キハダカノコ
写真の花に群がっていました。

いざ山に入ろうとするとまたもや雨が…やむのをまって山に入ります。

途中の沢近くの水たまりでミナミトビハゼがぴょんぴょんしていました。

沢を乗り越えて大木が生えているエリアへ、見つからないなーって感じで見ていたその時、

いたああぁあぁぁあぁーーーー!!!!!


ヤエヤママルバネクワガタ♂

ついに登場!ライトがあたってると赤く見えますね。とりあえずボーズ回避。念願のマルバネを見れてルンルン気分でさらに山の奥に入っていきます。

タイワンサソリモドキ

サビモンルリオビクチバ
美麗大型蛾。採集したかったのですが道具がなくて採集できませんでした。悔しい!

サキシマハブ
言わずと知れた毒蛇。危うく踏みそうになりました。あぶなかったぁ…。

いました!
ヤエマル2頭目。このあとさらに1♂を追加し、この日は3頭。まずまずですかね。



帰る途中道路には大量のカニたちが。轢かないように気をつけて走ります。

オカガニ
一番個体数の多かったカニ

ヤシガニ
一度みてみたかったこの甲殻類にも出会えました。大きく、そして思っていたよりも鮮やかできれいでした。



二日目も終了。
因みにもちろん宿泊先は変えましたよ。


次回 ~雨上がりの奇跡~ に続く

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