2015年9月27日日曜日

秋の信越採集紀行(後編)

2015年9月12日 天気:晴れ
目をあけると青空が広がっていました。二日目の始まりです。
北に向かって車を走らせてポイントに到着。コブヤハズカミキリとヒメオオクワガタを探しました。

快晴!
 
午前中いっぱい探しましたがコブヤハズカミキリはあまりとれず(Hにいたってはボーズ)、ヒメオオクワガタに関しては一匹も見つかりません。
 
仕方ないので蝶やトンボを採集。
 
ウラギンヒョウモン
 
オオルリボシヤンマも結構飛んでいたのですが、下手すぎて捕まえることができませんでした。反射神経とスイングのスピードを向上させないといけませんね…。さらにK先輩とHは糞虫目当てで草むらにあった人糞をあさりましたが、途中で気持ちが悪くなってダウン。←(頭おかしい)
 
そんな中K先輩が現地で知り合った人から、新潟県側に行った方がヒメオオが採れるという情報を仕入れます。(後ほどこの人には大感謝せざるを得なくなる)
 
峠を越えて新潟県へ、数は非常に少ないもののコブヤハズカミキリを拾いながら山の奥へ進んでいきます。しかしクワガタは影も形もありません。一同あきらめムード。
 
そんなとき
 
ミヤマクワガタ
 
ブナにてクワガタを発見。気合いを入れ直します。
 
数分後、時は満ちた。神の国は近づいた…
 
K先輩:アカアシかもしれないけどヒメオオっぽいのいたぞ!!!
 
I先輩、H:おおっ!確かにそれっぽい虫が!
 

 
とりづらい場所だったためK先輩とHの二人がかりで採集を試みます。抵抗を続けるクワガタ、必死になって網に入れようとする二人、そんな戦いの最中…
 
I先輩:ヒメオオクワガタの♀が二頭採れました!ここヒメオオゾーンですよ!
 
K先輩、H:そうなの!!
 
一瞬気が抜けてしまい、Hはクワガタを落とすものの、K先輩がキャッチ!網の中にいたのは…
 

ヒメオオだァーーーーー!!!!!
 
ヒメオオクワガタ
 
高山帯に生息するクワガタムシで、個体数もそれほど多くないため(多産地を除く)、めったに目にすることができません。スラリとした大アゴに長い足、写真で見るよりもずっとかっこよく見えました。この個体は体長50ミリほど。
 
アカアシクワガタの方も見られました。
 
 
アカアシクワガタ
 
こちらも高山帯に生息するクワガタムシ。名前の通り赤い脚をしています。
 
I先輩はヒメオオをもう1ペア見つけたようですが、こちらは採集できませんでした。
 
クワガタが見られたのは沢沿いのこの地点のみでした。似たような環境は他にもあったのでなぜここだけに集中していたのかが気になります。
 
 
さらに進むと開けた場所があったので、車を持ってきてここでライトトラップをすることにしました。
 
点灯直後にヒメオオクワガタが飛来。いったい新潟はどうなってるのでしょう?ヒメオオクワガタのあとはキシタバが大量に集まってきました。うれしい悲鳴です。
 
 キシタバ・オン・パレード
 
ジョナスキシタバ
 
一番個体数の多かったキシタバ。全体の7割くらいがこの蛾でした。
 
エゾベニシタバ
 
美しいーー!
 
オオアオバヤガ
 
ヒメヤママユ
 
こちらは♂。やっぱりかっこかわいい!!
 
クスサン
 
普通種に思われがちですが、きれいな個体はとっても美しいです!
 
ササキリモドキの仲間?
 
シロシタバ、オオシロシタバ、オニベニシタバ、ゴマシオキシタバなども採集できたようです。
 
新潟素晴らしすぎる!!!まさに夢の国です!
 
わたした~ちは此処にいます~ 此処にはゆ~めがちゃんとある~
 
わたした~ちは楽しんでる~ 24時間はしゃいでる~
 
がっこうぐらし! ならぬ にいがたぐらし!をやりたいとまで思ったほどです。
 
はしゃいでいたらいつの間にか朝に。あれ?K先輩がいない?とおもったらヒメオオクワガタを持って帰ってきました。
 
両方とも50ミリオーバー、しかも片方の雄はノギスでの計測58ミリ!!これ以外にもオスを一頭採集したようです。
 
K先輩恐るべし…
 
昨日ヒメオオフィーバーした場所ではK先輩がオスを採集済みのためかメスしかいませんでした。産卵に専念してもらうためメスはすべてリリース。
 
新潟を後にして長野県へ戻ります。フジコブヤハズカミキリをねらいましたが、I先輩とHは空振り。そんななかK先輩だけはちゃんと採集を済ませました。さらに副産物としてホソアカガネオサムシを2匹もとってくるという何とも豪華な内容…。採集運強いですね。
 
いつの間にか日が暮れてしまったのでライトラ。ですが…
 
 
寒すぎる…
 
 
初日よりも寒いんじゃないかという気温。I先輩とHは車の中で暖をとっていたら知らず知らずのうちに眠ってしまっていました。
 
気がついたら時刻は午前4時。高速のSAでした。そしてK先輩の口から出てきた言葉…
 
K先輩:君たちが寝ている間にムラサキシタバを三頭とったよ。
 
I先輩、H:エェェェェェーーーwww!!!! おめでとうございます!
 
ムラサキシタバ
 
カトカラ(ヤガの仲間の一群)の最高峰といわれる種。大きさ、きれいさ、希少価値のどれをとってもトップに立つであろう蛾です。K先輩を止めることはもはや誰にもできません。
 
このあと少し休憩をとってから静岡に戻りました。
 
こんな感じで最後はK先輩の独壇場となりましたが、K先輩にとっては静岡大学最後の遠征を最高の形で終われたのではないでしょうか。
 
K先輩今までありがとうございます。本当にお疲れ様でした。
 
 
To be continueed
 
 
 
 
 
 

 

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